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トウシューズの加工

まだトウシューズを履き始めた頃に、センターステージというDVDを友人から借りて見た事があります。トウシューズの加工という話になると、このDVDの話が良く出てくるのですが(笑)。オーディションで合格した生徒達が、レッスンを前にシューズを加工している場面があるのです。それが全てかなりすごい加工方法なので、当時は何をしているのか全く判りませんでした…トホホ。まして、今の自分がこのDVDと同じような事をするとは!!

ちなみに国産の某メーカーのシューズ箱には、「加工をすると怪我の原因になりますので、しないで下さい」みたいな事が明記されております。やるやらない、は本人の自由であり、自由には本人の責任が伴います。シューズの加工は全て自己責任で行うという事になります。

まずは、マヤIIのケース。
センターステージの中では、トウシューズを水道の蛇口からじゃーじゃー水を出して濡らしている場面があります。…同じような事をしております。先日おろしたばかりなので、どうも右の踵部分がフィットしないのです。しからば、水で濡らしてサイズダウンを。私の場合は踵部分を狭めたいので、真ん中から後の部分を濡らしてます。(写真は乾かし中のもの)シャンクも土踏まずにフィットさせるように靴底をひぺがして、シャンクの間の厚紙を靴の中間位まで切り取ってます。リボンはシャンクの下を通して、1本で付けてます。この方がしっかり足裏に靴が付いてくるようになります。

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水に濡らす際に注意すべきは、シャンク(底の部分)で、ここをうかつに濡らすとレザーが厚みを増してしまいます。トウで立った時の美観を損なうので、この部分に水が回らないように濡らして乾かします(^^;。写真はマヤIIのXXXです。濡らす事によって踵部分だけをXX位に縮ませようと画策しております。


次は、Vozrozzhdenieのケースです。
センターステージの中では、防炎扉(ビルの入り口なんかにある鉄製のあの重~い扉です)に挟んで、バンバン扉を閉めてまげている場面があります。同じような事をしてます。本日1足おろしたのですが、シャンクが…硬いです。土踏まずの部分、とうてい手ではまげられましぇん。どの位硬いかというと、バレリーナのレガートより硬いです。で、マンションの駐輪場入り口の防炎扉でまげて来ました。普段は殆ど人に会わない場所なのですが、何故か今日に限って割りと良くお話しする方々に出会う…皆さん、???な表情をしておられました。アヤシイおばさんになりまくっておりました…トホホ。

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でもまぁ、しっかり曲がってくれました。レガートなら中敷をひっぺがしてシャンクを切っちゃえば良いのですが、このシューズはもんんのすごくしっかりシャンクがくっつけてあって、とうてい剥がせませんでした。やるなら、防炎扉で曲げるのが一番楽と思われます。

シャンクと言えば、人によって土踏まずの長さや高さが違うので、一概には言えないのですが、私の場合は、バレリーナ製とカペジオ製のトウシューズは踵と土踏まずの間の部分が当たって痛いので(特に踵を付けて立つアテールの時)、このメーカーのものはシャンクを2-3cm切ってます。いわゆる、踵にシャンクは不要というタイプの足のなので、こうした方が足の自由度が上がるように思います。そうゆう点では、R-class(アールクラス)のトウシューズはシャンクをあれこれ選べるので、便利だなぁと感じてます。普通のタイプなら7種類から、フレキシブルタイプなら4種類合計11種類から選べる訳ですから、よりカスタマイズされているという事ですね。ただ、国内の代理店さんで、全てのタイプを各サイズで取り揃えるというのは難しいでしょうねぇ。(ショップでオーダーをして頂く場合は、納品まで約2ヶ月ちょっとかかりますが受注は可能です。)

最後に、BOXがちょっと高くて幅が狭いなぁという時は、お風呂上りのお父さん、お兄ちゃんなど足の大きい人に土踏まずの部分で、(ダンサー本人がトウシューズを履いて)Box部分を踏んでもらうという方法があります。自分の手でBoxをぶっ潰す方法もありますが、それより確実に自分の足に合うようになります。我が家では、風呂上りの旦那様にシューズを履いた私の足ごと踏んで貰って形を合わせるようにしております。その場合、足の大きいお父さんはとても便利です。
by chilimama | 2007-04-30 22:25 | トウシューズ全般
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